【コントロールできることに集中する】
「もっと環境がこうだったら…」
「監督がああだから…」
と、うまくいかない時にその原因を外に探そうとすることはないでしょうか。
学校に向かう途中、待っているバスがなかなか来ない。
「なんで来ないんだよ」
と、どんなにイライラしてもバスは早く来てくれません。
人生ではうまくいかないことばかりですが、その出来事への対応は
自分が『コントロールできることとできないこと』に分けることが重要です。
コントロールできないことにいくらエネルギーを使っても、何も変わりません。
エネルギーの無駄遣いです。
自分の人生を良い方向に進めるには、常にコントロールできることに集中することです。
試験前に
「一日が30時間あれば!」
と怒っても、30時間になってくれるわけがありません。
一日は24時間。
どんなに願っても変わりません。
24時間をどう使うかを考えるのです。
これが、コントロールできることに集中するということです。
フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠アルフレッド・アドラーが提唱した心理学を題材としてベストセラーとなった『嫌われる勇気』の中でも、『他者の課題を切り捨てよ』と説かれています。
コントロールできないことには以下のようなことがあります。
・自分以外の人(他人)
・天気
・他人からの評判、評価
・景気
まだまだたくさんありますが、基本的には自分以外のことはコントロールできません。
良い結果を生み出したいのなら、常にコントロールできる自分のことに注力してください。
自分のことにエネルギーを使い続ける。
これが成功への近道です。
他人に感情を動かされて行動を変えることは、他人の人生を生きることと同じです。
自分のために自分の人生を送ってください。
記者:「今日のマウアーの成績が気になるか」
イチロー:「全く気にしない。自分のコントロール外のことだから」
「自分にコントロールできないことは、いっさい考えない。考えても仕方ないことだから。自分にできることだけに集中するだけです。」…松井秀喜
「仕事には、自分でコントロールできることと、できないことがあります。そして、それをするか、しないかという選択肢があります。コントロールできることを片っ端からやりきる。これが、大きな目標をホラでなくす方法です。」…遠藤功(経営学者)
「高いモチベーションを保ち続けるためには、自分で「コントロールできること」と「コントロールできないこと」を、しっかりと分けることが不可欠です。双方を書き出し、コントロールできないと判断したものについては、「いまの仕事を続ける限り仕方がない」と考えて、受け入れましょう。変えられないものを変えようとすることほど、無駄な努力はないからです。」…児玉光雄(スポーツ心理学者)
【あなたの選択は正解だったか】
人生では大きな選択に迫られる機会が訪れます。
進学
就職
転職
結婚
高価な買い物
その選択に迫られた時に、
右に行くか。
左に行くか。
その選択一つで、人生は大きく変わります。
人生は旅に例えられることがありますが、我々は時間の中では『現在』でしか生きられないので、実際の旅のように後戻りすることはできません。
選択した後はその道の中で前に進むしかないのです。
その道を進む途中で「これが正解だったか」と悩むことがあると思います。
正解かどうかはゴールにたどり着くまで誰にもわかりません。
それはつまり、ゴールまでは正解にも不正解にもすることができるということです。
選択した後に、正解にするかどうかは自分次第です。
「この選択は正しかったのか…」と悩む人がいますが、そんなことを神様に尋ねても、ただの時間の無駄です。
どんな状況になっても自分で正解と思える結果を生み出すしかないのです。
望む結果を生み出して成功だと思うことができれば、それが「正解」になるのです。
誰かが成功させてくれると思っている人は、失敗した時に人のせいにする人生を送り続けることになります。
「明日はきっといい日になる」と、自分の未来を運命や神に授けて、良い明日が勝手に訪れてくれると思っている人には、「正解」にたどり着くことはできません。
「明日は必ずいい日にしてみせる」と、自ら運命を切り開ける人、成功を掴み取れる人だけが今の人生の選択を「正解」だと思うことができるのです。
「こんな選択しなければよかった」という言うのは、できなかった自分の責任を他人になすりつけるということです。
「正解」か「不正解」かはすべて自分次第。
この高校生活を「正解」となるよう自ら成功を掴み取ってください。
本気ならできます。
本気ならやります。
「俺ならできる」と信じることです。
【モチベーションの正体】
「モチベーションが上がらない」「やる気が出ない」ということを言う人がいます。
結論から言うと、そんなものはありません。
脳科学者の茂木健一郎氏も言っていますが、モチベーションというものは本来存在しません。
http://lineblog.me/mogikenichiro/archives/6883249.html
モチベーションが下がったと言う人は、人に悪く評価されることを恐れて、やりたくないことを「モチベーション」という言葉を使って言い訳をしているだけです。
「やりたいけど、やれていない」
という人がいますが、それは単に『やりたいフリ』をしているだけです。
本気でやりたければ、ごたごた言う前に死ぬ気でやっているはずです。
死ぬほどのどが渇いたら、今すぐにでも飲み物を買いに行くはずです。
「飲みたいけど、飲みに行っていない」
というのはそんなにのどが渇いてないからです。
「飲まなきゃ死ぬ」と思ったら泥水でもかぶりついているはずです。
言い訳好きな人が言うモチベーションという日々変わるものでしか行動を起こせないなら、所詮その程度の願望なのです。
それでも、もし仮にモチベーションややる気というものが存在して、それを「高く保ち続ける」と言うのなら方法は一つだけあるように思っています。
モチベーションを高く保ち続けたいなら
誰よりも圧倒的に「すごい」と思われることをしてください。
結果でなくて努力でもいいです。
なんでも。
そうすれば、周りから「お前はすごい」という評価を得て、「自分はすごいんだ」と認識してセルフイメージ(自分に対する認識)が上がります。
そうすると、もっとすごい自分を作り上げようとします。
「俺ならできる」と。
そこまでいけば、もはやモチベーションなんて関係なくなります。
そこから先は『使命感』です。
そこまで踏み出す勇気がないなら、やりたくないんです。
やりたくないなら、やらないと言う勇気を持ちことも大切です。
人生の質は勇気や大きな決断をした回数で変わります。
今やっている「やりたくないこと」より、もっとやりたいと思えることがあれば、それに挑戦した方が圧倒的に自分にとって良くなります。
「あれがやりたい。そのために今これを辞めます。」
決断です。
「モチベーション」や「やる気」はやりたくない人のための道具です。
結局はやるかやらないか。
それだけです。
【人間にとって最も大切な資源とは】
最も大切な資源とは何でしょうか。
お金だと考える人が多いと思います。
答えは『時間』です。
時間はすべての人に平等に与えられています。
1時間は60分。
1日は24時間です。
時間を使い方は成功に大きな影響を与えます。
成功する人たちは時間の使い方の『質』が圧倒的に違います。
常に目標達成に直結することだけを選択して、そこに集中しています。
『質』とはこの「選択」と「集中」のことです。
アスリートであれば、1日24時間のうち8時間は睡眠時間に充てるでしょう。
残りの16時間をどれだけ自己成長のために投資しているか。
これが結果の差として現れます。
トップ選手にだけ30時間与えられてきて、特別多く練習ができたわけではありません。
勝てない人は時間を勝利のため、強くなるために使いません。
目の前の快楽に使います。
携帯電話で遊ぶ。
テレビを見る。
マンガを読む。
無駄に多く寝る。
こういう時間の使い方をしています。
「頑張った自分のご褒美に‥」
「今しかできないから」
という自分にとって都合の良い理由を持ち出して快楽に流されます。
心当たりのある人もいるのではないでしょうか。
時間がないと言う人は考え方をすぐに変えてください。
「ない」のではない。
時間は誰もが平等に与えられているのですから。
作り出すのが下手なだけです。
勝つ人、結果を出す人は時間を「自己成長」に使い続けます。
生活の最優先、最重要事項が「自己成長」です。
勝利はその積み重ねた結果です。
試合中のがんばりが結果ではありません。
試合の結果は試合前にすでに結果は決まっています。
本番までに100の時間を使ったチームと90の時間を使ってきたチームでは、100のチームが勝つのです。
また、忘れてはならないのは、時間は『有限』であるということです。
無限ではありません。
時間は常にあなたの人生から消費され続けています。
失われ続ける資源なのです。
地球上にある石油や、森林伐採が続くアマゾンのジャングルと同じです。
今もあなたにとって最後の大会までのタイムリミットは刻一刻と迫ってきています。
無駄遣いしている時間はありません。
時間が有限だと気付けないうちは、無駄に時間を消費し続けるだけです。
最後まで勝ち続けられた人は、この最も大切な資源である有限の時間を勝利のためにのみに捧げ続けた人です。
負ける人はそろって
「あの時もっとこうしておけば」
「あの時に戻れれば…」
と言います。
こんなバカバカしい言葉は聞くに堪えません。
あなたが時間の浪費をしているうちに、ライバルは一歩先に進んでいます。
明日はなんとかなると思う馬鹿者。今日でさえ遅すぎるのだ。賢者はもう昨日済ましている…チャールズ・クーリー(アメリカの社会学者)
時間の使い方の最も下手なものが、まずその短さについて苦情を言う…ラ・ブリュイエール(17世紀に活躍したフランス人作家)
普通の人々は時間をつぶすことに心を用い、才能ある人間は時を利用することに心を用いる…ショーペンハウエル(18世紀に活躍したドイツの哲学者)
あなたが持っている最大の資源は時間なのです…ブライアン・トレーシー(達成心理学の権威)
人間は現在がとても価値のあることを知らない。ただなんとなく未来のよりよい日を願望し、いたずらに過去とつれ立って嬌態を演じている…ゲーテ(18-19世紀に活躍したドイツの作家・政治家)
人は多くの時間を無駄にしている。誰もが、時間など無限にあるかのように振る舞っているが、実際には時間こそ限りある資源であり、人はそれを上手に活用していない…ダニエル・カーネマン(アメリカの世界的な心理学者、行動経済学者・プリンストン大学名誉教授)
あなたに時間がどれだけあるかというのは問題ではないむしろ、時間をどう使うかが問題なのだ…ケリー・グリーソン(ビジネス・テクノロジー協会の創設者にして会長。能率向上プログラムの考案者)
たいていの成功者は他人が時間を浪費している間に先へ進む。これは私が長年、この眼で見てきたことである…ヘンリー・フォード(自動車会社フォード・モーターの創設者)
【オリンピック金メダリストと並みのスポーツ選手の結果の違いの生まれ方】
オリンピック金メダリストと並みのレベルのアスリートはなぜ結果の違いが生まれるのか。
一見すると「環境」「能力」「運」「才能」と見られがちですが、これは「絶対条件」ではありませんので、これらが揃っていなくても結果が出せる人は出せます。
では、何がオリンピック金メダリストと普通の選手が違っているかというと、決定的な点は目標に対する考え方の質が違います。
金メダリストは「金メダルを獲る」と「決めて」いるのです。
成功するには「決める」ことが不可欠です。
メダルを「獲りたい」ではなく、「獲る」です。
以下の文はサッカー日本代表の本田圭佑とプロゴルファーの石川遼の小学校の卒業文集の一部です。
“Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。
そしてレギュラーになって10番で活躍します。“…本田圭佑
“二年後…中学二年生、日本アマチュア選手権出場。
三年後…中学三年生、日本アマチュア選手権(日本アマ)ベスト8。
四年後…高校一年生、日本アマ優勝、プロのトーナメントでも勝つ。
六年後…高校三年生、日本で一番大きいトーナメント、日本オープン優勝。
八年後…二十歳、アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝。“…石川遼
「~したい」という言葉で言い切るのではなく、「~します」「する」と断定しているのがわかると思います。
メダルを獲得するということは「一生懸命やっていればいつか獲得できるもの」でもないのです。
一生懸命やるのは当たり前ですから。
それは必須条件(最低限レベルの話)。
頂点は偶然で得られるものではありません。
しつこいようですが、「決める」のです。
「甲子園に行く」
「日本一になる」
そのうえで、どうすればその目標が達成できるかという手段や方法をあとで考えるのです。
そしてやりきるです。
シドニー・アテネオリンピック女子柔道金メダリストの谷亮子選手が大会前に
「最高でも金、最低でも金」
と宣言したのは有名な話ですが、金メダリストはこういった考え方なのです。
前回のブログの「やるかやらないか」ということと同じです。
できないと思っているうちは絶対できません。
できないできないと言っている間に思考レベルや本気度の高いライバルは「やる」「できる」と決めて先に進んでいます。
私自身も常日頃から、「できない理由ばかり見つけて、自分に言い訳をして、結局何も成し遂げられなかったという、くだらなくてかっこ悪い人生を歩みたくない」と思っています。
目標を達成できなくて「俺はがんばったのに」という人は
「がんばったけどできなかった僕を認めて」と思っているのでしょう。
そんな風に人になぐさめられて自己満足する人生を送りたいですか?
本気でやるなら、みんなも決めましょう。
自分がどうなりたいのかを。
あとは何がなんでもそれを実現するよう行動するだけです。
あなたがいるのは北照です。
頂点に立つことが使命です。
「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」
何かに挑戦する時、高い目標に立ち向かおうとする時、「できる」か「できないか」を考える人がいます。
「できる」と思ったあとに「やる」と決める人ですが、こういう人はコンフォートゾーン(個人の中にある安全地帯。安心、快適なゾーンで「できそう」と感じられる程度のレベル)のことにしか挑戦しませんので、限界を突破することはありません。
つまり成長もありません。
成長に関わる高い目標はコンフォートゾーンの外にあり、これは「できる」か「できない」かで考えれば考えるほど、「できない理由」が思い浮かんできます。
結論は必ず「できない」になる。
だから「やらない」。
大きなことを成し遂げたり、目標を達成したりする人は、まずは「やる」か「やらないか」を考え、「やる」と決断した人だけに良き未来が待っています。
大切なことは自分が本気でやりたいと思うかどうかです。
「できる」「できない」ではありません。
やりたければ「やる」と決断します。
決断できない人は「でも」「だって」という言葉を添えて、「できない理由」ばかり考えています。
やらないことを選ぶ人は失敗が怖いか、辛いことに立ち向かえないので、「できない理由」を探し出して自分や他人を納得させようとするのです。
いつでも人のせいや環境のせいにします。
甲子園に行くのは簡単ではありません。
どこも死ぬ気で狙ってきています。
だからこそ、辛い練習も必要なのですが、そこから逃げようとする人もいます。
甲子園に行くために必要だからやるんです。
必要なことがたまたま辛いことだったんです。
「足が痛い」
「こんな練習は意味がない」
そんなことは、本来やらない理由にならないはずです。
目標達成に必要なことはすべてやるんです。
だから達成できるんです。
本気の人は、できない理由を評論家のように述べる人に対して、「だったらやらなきゃいいんじゃない? やりたくないだけでしょ?」とはっきり言えるものです。
「できる」「できない」は方法論。
それはあとです。
成功する人は、まず「やる」と決断します。
そのあとに「どうやったらできるか」という方法を考えるのです。
人類がまだ月に行ったことがなかった頃、大多数の人が馬鹿げた話だと思って「やらない」と決め、「できない理由」を語ったのです。
しかし、実際には人類は月に到達できた。
誰かが「月に行く」と決断し、「どうすれば行けるか」を考えて行動したのです。
みんなは北照高校に高い目標を持って「やる」と決めてきたはずです。
「できない理由」を語り出した人は
怖くなったのですか?
面倒くさくなったのですか?
辛いことから逃げたいのですか?
そんなことならさっさと辞めるべきです。
指導者や仲間の足を引っ張り、応援してくれている家族と友達を裏切るだけです。
自分も含め、誰も幸せになりません。
「やる」と決めてきた以上は、どうしたら目標達成できるかだけを考えて、そこに全力投球してください。
そうした者だけが、最後に笑うのです。
あなたがいるのは北照高校。
できないわけもやらないわけもないんです。
「いつの時代だって、やる奴はやるのよ、やらない奴はやらない。やる奴の方の部類にあなたも入ったら?」…矢沢永吉