「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」
何かに挑戦する時、高い目標に立ち向かおうとする時、「できる」か「できないか」を考える人がいます。
「できる」と思ったあとに「やる」と決める人ですが、こういう人はコンフォートゾーン(個人の中にある安全地帯。安心、快適なゾーンで「できそう」と感じられる程度のレベル)のことにしか挑戦しませんので、限界を突破することはありません。
つまり成長もありません。
成長に関わる高い目標はコンフォートゾーンの外にあり、これは「できる」か「できない」かで考えれば考えるほど、「できない理由」が思い浮かんできます。
結論は必ず「できない」になる。
だから「やらない」。
大きなことを成し遂げたり、目標を達成したりする人は、まずは「やる」か「やらないか」を考え、「やる」と決断した人だけに良き未来が待っています。
大切なことは自分が本気でやりたいと思うかどうかです。
「できる」「できない」ではありません。
やりたければ「やる」と決断します。
決断できない人は「でも」「だって」という言葉を添えて、「できない理由」ばかり考えています。
やらないことを選ぶ人は失敗が怖いか、辛いことに立ち向かえないので、「できない理由」を探し出して自分や他人を納得させようとするのです。
いつでも人のせいや環境のせいにします。
甲子園に行くのは簡単ではありません。
どこも死ぬ気で狙ってきています。
だからこそ、辛い練習も必要なのですが、そこから逃げようとする人もいます。
甲子園に行くために必要だからやるんです。
必要なことがたまたま辛いことだったんです。
「足が痛い」
「こんな練習は意味がない」
そんなことは、本来やらない理由にならないはずです。
目標達成に必要なことはすべてやるんです。
だから達成できるんです。
本気の人は、できない理由を評論家のように述べる人に対して、「だったらやらなきゃいいんじゃない? やりたくないだけでしょ?」とはっきり言えるものです。
「できる」「できない」は方法論。
それはあとです。
成功する人は、まず「やる」と決断します。
そのあとに「どうやったらできるか」という方法を考えるのです。
人類がまだ月に行ったことがなかった頃、大多数の人が馬鹿げた話だと思って「やらない」と決め、「できない理由」を語ったのです。
しかし、実際には人類は月に到達できた。
誰かが「月に行く」と決断し、「どうすれば行けるか」を考えて行動したのです。
みんなは北照高校に高い目標を持って「やる」と決めてきたはずです。
「できない理由」を語り出した人は
怖くなったのですか?
面倒くさくなったのですか?
辛いことから逃げたいのですか?
そんなことならさっさと辞めるべきです。
指導者や仲間の足を引っ張り、応援してくれている家族と友達を裏切るだけです。
自分も含め、誰も幸せになりません。
「やる」と決めてきた以上は、どうしたら目標達成できるかだけを考えて、そこに全力投球してください。
そうした者だけが、最後に笑うのです。
あなたがいるのは北照高校。
できないわけもやらないわけもないんです。
「いつの時代だって、やる奴はやるのよ、やらない奴はやらない。やる奴の方の部類にあなたも入ったら?」…矢沢永吉